活動報告
―かわらばん―

2023.02.21

2023年2月15日 例会・懇親会

 新潟産業人クラブは2月15日、冨安徳久ティア(名古屋市北区)社長を講師に招き、2月例会を開催した。同社は冨安氏が1997年に起こした上場企業。中部、関東、関西で直営とフランチャイズチェーンの葬儀会館を運営する。講演では創業の経緯、普段大切にしているという「愛の経営」や「人財育成」などを語った。新潟グランドホテル(新潟市中央区)に会員ら30人が集まった。

 今回は同クラブ参与の北畑隆生開志専門職大学(同)学長が、別の会合で冨安社長の話を聞いたのが縁で実現した。冨安社長は経営者のリーダーシップについて「社員が(仕事や会社理念を)覚えなきゃと思っているようではダメ。お客さまを安心させたいからという動機付けをするべきだ」などと説いた。「人財育成」に注力して大成した自身の経験から「リストラのニュースを聞くたびに、その前に経営者は教育をしたのかと思ってしまう」とも話した。また同社ならではの社員育成の取り組みも紹介。役員会などの会議前は、会社理念を全員で唱和して「何のために働くのか」を確認し合うという。

 講演後、五十嵐悠介東邦産業(新潟市中央区)の紹介で、土田雅穂未来応援奨学金にいがた(同)副理事長兼専務理事が登壇。奨学金事業「SHIZUKUプロジェクト」の設立経緯などを説明し、寄付を募集した。1口当たりの募集金額は法人3万円、個人5000円。問い合わせ先は(025・250・0889)。井上浩仁NAコンサルティング(燕市)社長は「忘れちゃう前に」と、さっそくネットバンキングで送金していた。

 懇親会には会員ら27人が参加し、小松悠有子副会長(=ジーベック国際特許事務所〈東京都千代田区〉弁理士)のこなれた司会進行で親睦を深めた。冒頭は参与の篠田昇篠田パートナーズ事務所(新発田市)所長が「さっそく我が社の社員にも社訓を認識させたい」と宣言し、乾杯の音頭をとった。

 歓談中、日刊工業新聞社(東京都中央区)の宇田川勝隆出版局長が登壇し、「故・田中角栄氏の著書『日本列島改造論』の復刻版を3月中に発売する。予約はお早めに」と宣伝。ここぞとばかりにチラシを配って回った。

 夜も更け、中締めに立ったのは、長沼茂夫ディモルギア(新潟市中央区)社長。「家内が22年11月に他界したばかりで、今日の講演はしみる話だった。社員にもぜひ還元したい」と述べ、集まった会員らの健康を祈って三本締めした。